転職の進め方
看護師から別の仕事へ転職するには|資格を使う道との条件・給与比較
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看護師から別の仕事へ移る道と、資格を活かして病棟以外へ移る道は、どちらも選べます。離れたい仕事内容と、夜勤・休みなど変えたい条件を書き分け、月給・応募条件・勤務時間で比較。
他職種との平均給与の違い、求人票で確認すること、離職時の届出と看護職へ戻る際の支援も確認できます。
画像はイメージです
「看護師から別の仕事へ転職したい」と考えたら、看護師資格を使わない職種へ移る道と、資格を活かして病棟以外の職場へ移る道の両方を選べます。先に書き分けたいのは、離れたいのが看護の仕事そのものなのか、今の職場の夜勤・人間関係・休みなどの条件なのかです。
日本看護協会・中央ナースセンターの2024年度の集計では、就業している求職者30,531人の退職したい理由の1位は「看護職の他の職場への興味」14.3%でした。複数回答で、eナースセンターに登録した求職者の結果です。
給料は、職種の平均と、自分が採用される時の提示額を分けて考えます。仕事内容・応募条件・月給・勤務時間と休日を両方の道で確認すると、何を変えたいか、何を維持したいかに沿って判断できます。
離れたい仕事内容と変えたい勤務条件を書き分ける
夜勤明けの疲れから離れたいのか、患者へのケアや医療行為から離れたいのかで、候補に求める条件は変わります。どちらか一方に決める前に、次の欄を埋めてみると、不満の対象を整理できます。
- 看護の仕事で今後は担当したくないこと:[仕事内容・責任]
- 今の職場で変えたいこと:[夜勤・人間関係・勤務時間・休み]
- 次の仕事でも続けたいこと:[仕事内容・人との関わり方]
中央ナースセンターの同じ集計では、退職したい理由に「看護職以外の他の職場への興味」を選んだ人が3.4%でした。
「夜勤がなくても看護の仕事から離れたい」「仕事内容は続けたいが、今の働き方を変えたい」と書き分けられると、両方の道で確認することが具体的になります。理由が重なっていても構いません。
辞めたい理由から転職先を考える場合は、看護師を辞めたい時の次の仕事の記事も参考になります。
他職種の平均給与と転職時の月給を分けて考える
職種別の月の給与総額(税込)人事院 令和7年職種別民間給与実態調査 表5(2025年4月分のきまって支給する給与)
同じ目盛りで比較できます。
企業規模100人以上・事業所規模50人以上の民間事業所で、期間を定めず雇用されている常勤の従業員の平均。夜勤手当などの手当を含む額面で、転職した人の給与ではない
候補の求人では、自分に提示される基本給と手当、勤務時間と休日を確認します。
出典:本文末尾の資料
人事院の「令和7年職種別民間給与実態調査」表5では、2025年4月分の「きまって支給する給与」は、看護師379,708円、事務係員381,804円です。
次の表は、企業規模100人以上・事業所規模50人以上の民間事業所に勤める、期間を定めず雇用されている常勤の従業員の集計です。初任給関係職種に該当する従業員は含みません。出どころは人事院「令和7年職種別民間給与実態調査」表5です(2026年11月6日確認)。
表は左右にスクロールできます。
| 職種名 | 調査実人員 | 平均年齢 | きまって支給する給与 |
| 看護師 | 7,330人 | 39.0歳 | 379,708円 |
| 事務係員 | 106,867人 | 38.2歳 | 381,804円 |
確認日:2026年11月6日(人事院 令和7年職種別民間給与実態調査 表5より)
金額は、基本給に通勤手当や時間外手当、夜勤手当などを含む月の税込の給与総額で、平均年齢も異なる職種ごとの平均です。候補を比較する時には、自分に提示される基本給と手当の内訳が必要です。
ハローワークの求人票の賃金も税込です。額面(税金や社会保険料を引く前の額)と、給与明細の手取りを直接比べないようにします。現在の基本給・手当と、応募先の基本給・手当を並べ、残業や夜間の勤務を前提とする額が含まれているかを確認します。
資格を使わない道は仕事内容と応募条件を確認する
看護師資格を使わない仕事を探す時も、応募できるかは求人ごとに確認します。ハローワークの求人検索では、仕事内容のほか、必要な経験、免許・資格、賃金、就業時間、休日などを確認できます。
求人票を読む時は、次の内容を自分の経験と照らし合わせます。
- 仕事内容:実際に担当する業務と、自分が担当したくない業務が含まれるか
- 応募条件:必要な経験、学歴、免許・資格を満たしているか
- 月給:基本給と手当の内訳、試用期間中の賃金
- 勤務時間と休日:始業・終業時刻、時間外労働、休日の取り方
看護師としての経験が、応募先の求める経験に当たるか分からない場合は、仕事内容を具体的に示して採用担当者に確認します。別の資格を取得するかどうかも、候補の求人で何が必要とされているかを確認してから判断できます。
ハローワークの「求人情報の見方」では、試用期間中は賃金などの労働条件が異なる場合があるとされています。また、求人票の賞与は前年度実績です。月給だけでなく、入社直後の条件も確認が必要です。
資格を活かす道は病棟以外の勤務条件を確認する
他職種へ移るほかに、看護師資格を使って職場を変える方法もあります。候補を選ぶ時は、他職種と同じく、仕事内容・応募条件・月給・勤務時間と休日を確認します。
中央ナースセンターの2024年度の求人集計では、勤務形態に「日勤のみ」と「日勤+オンコール」が別々に設けられています。病棟以外の求人でも、夜勤の有無だけでなく、勤務時間外の電話対応や出動の当番があるかを確認します。
仕事内容も、職場名だけで判断せず、担当するケアや医療行為、相談対応の範囲まで確認が必要です。医療行為から離れたい場合は、その希望を伝えたうえで、実際の業務内容と照らし合わせます。
候補の勤務条件は、夜勤・オンコール・休みの条件で職場を絞れる比較ページで選べます。資格を使える勤務先を広げたい場合は、看護師資格が使える珍しい求人の記事、企業での勤務を考える場合は、一般企業で働く看護師の記事も確認できます。
給与は、今の病棟で受け取っている夜勤手当を含む総額と、応募先の基本給だけを比べないようにします。夜勤・オンコール・残業に対する手当をそれぞれ分け、希望する働き方で受け取れる月額を採用担当者に確認します。
看護師免許と離職後の復職支援を確認する
他職種への転職だけを理由に、看護師免許が失効する仕組みではありません。保健師助産師看護師法では、看護師籍への登録による免許と、免許取消しなどの処分を定めています。離職や他職種への転職自体は、免許取消しの事由として定められていません。
病院などを離職した場合には、看護師等の人材確保の促進に関する法律により、氏名・住所などを都道府県ナースセンターへ届け出る努力義務があります。
後で看護職へ戻ることを考える場合は、都道府県ナースセンターの再就業支援を利用する方法があります。公式案内には、最新の医療・看護に関する講習や技術演習、体験研修が掲載されています。訪問看護や介護施設など、新たな領域に向けた入門研修や施設見学も案内されています。
戻りたい職場を考える際には、ブランクの期間と経験した業務を伝え、利用できる研修や、応募先で受けられる教育について確認します。
両方の道で譲れない条件を一枚に書く
資格を使うかどうかと、希望する条件で働けるかどうかは、分けて比較できます。他職種の求人と病棟以外の看護師求人について、仕事内容・応募条件・月給・勤務時間と休日を並べると、条件が合う所と、追加で確認する所が分かります。
資格を活かす道の候補は、夜勤・オンコール・休み・未経験歓迎の条件で職場を絞れる比較ページで、病棟以外の職場の数字を並べて確認できます。
求人の条件は変わるため、応募の前に、求人票と事業所の募集要項で今の条件を確認します。
判断の準備として、次の欄を一枚のメモに記入します。
- 離れたい仕事内容:[ ]
- 変えたい勤務条件:[ ]
- 譲れない条件:[月給・勤務時間・休日など]
- 資格を使わない道で最初に確認すること:[ ]
- 資格を活かす道で最初に確認すること:[ ]
まずは、このメモに両方の道で最初に確認することを一つずつ書き、次の仕事に求める条件を具体的にします。