夜勤を辞めて日勤のみで働くなら、入院のないクリニック・デイサービス・健診などが候補になります。夜の電話や呼び出しも避けたい場合は、「日勤のみ」と「オンコールなし」を合わせて確認します。
日本看護協会・中央ナースセンターの2024年度の登録求人(看護職の募集人数で集計)では、日勤のみの割合が高い職場は次のとおりでした。
- 健診センター・労働衛生機関97.9%
- デイサービス・デイケアセンター95.8%
- 保育所・幼稚園94.7%
- 会社・事業所89.3%
- 入院のないクリニック86.1%
ただし、日勤のみの割合が高くても、常勤で採用されやすいとは限りません。同じ資料で、健診センター・労働衛生機関の常勤の割合は23.1%、求人倍率は0.25倍です。夜の当番を外したいのか、正職員を続けたいのか、退勤時刻を優先したいのかを決めると、候補を絞れます。
日勤のみの割合が高い職場と、病棟との違い
求人に占める日勤のみの割合日本看護協会・中央ナースセンター 2024年度登録データ 表2-3-1
同じ目盛りで比較できます。
2024年度にナースセンターに登録された看護職の求人の募集人数に占める割合(日勤常勤に限った値ではない)
候補の職場について、常勤の募集か、オンコールがないかを合わせて確認します。
出典:本文末尾の資料
日勤のみの募集を探すなら、職場の名前だけで判断せず、勤務形態を確認します。ナースセンターの集計では、「日勤のみ」と「日勤+オンコール」は別の区分です。
日本看護協会・中央ナースセンター「2024年度 ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析報告書」表2-3-1による割合です(2026年11月6日確認)。
表は左右にスクロールできます。
| 施設種類 | 募集人数 | 日勤のみ | 日勤+オンコール | 2交代制(変則を含む) |
| 健診センター・労働衛生機関 | 2,899人 | 97.9% | 0.0% | 0.0% |
| デイサービス・デイケアセンター | 6,307人 | 95.8% | 1.1% | 0.0% |
| 保育所・幼稚園 | 2,246人 | 94.7% | 0.0% | 0.1% |
| 会社・事業所 | 2,282人 | 89.3% | 0.8% | 1.5% |
| クリニック(入院なし) | 14,859人 | 86.1% | 2.5% | 0.6% |
| 訪問看護ステーション | 20,800人 | 39.0% | 48.4% | 6.7% |
| 介護老人福祉施設(特養) | 8,013人 | 38.2% | 44.9% | 2.6% |
| 病院(20~199床) | 36,563人 | 19.6% | 0.9% | 58.1% |
確認日:2026年11月6日(日本看護協会・中央ナースセンター 2024年度登録データ 第2章 求人 表2-3-1より)
対象は2024年度に登録された保健師・助産師・看護師・准看護師の求人で、ほかの勤務形態もあるため合計は100%にならず、割合は小数点第2位を四捨五入した値です。
夜勤のある病棟から移るときは、夜間の院内勤務がなくなるかに加え、退勤後の当番が残るかを確認します。「日勤+オンコール」の割合は、訪問看護ステーションで48.4%、特養で44.9%です。
日勤常勤を探すなら、常勤の割合とオンコールも見る
日勤のみで、正職員として働き続けたい場合は、勤務形態と雇用形態を別々に確認します。
ナースセンターの2024年度の求人登録票では、「常勤」は期間に定めのない雇用です。その中に「正規の雇用」と「正規以外の雇用」があります。常勤という表示だけで正職員だとは判断できません。
日本看護協会・中央ナースセンターの同報告書、表2-5-1と概要の図3による値です(2026年11月6日確認)。
表は左右にスクロールできます。
| 施設種類 | 常勤の割合 | 求人倍率 |
| クリニック(入院なし) | 69.7% | 1.03倍 |
| デイサービス・デイケアセンター | 51.4% | 0.75倍 |
| 健診センター・労働衛生機関 | 23.1% | 0.25倍 |
| 保育所・幼稚園 | 42.6% | 0.52倍 |
| 会社・事業所 | 43.1% | 0.24倍 |
| 訪問看護ステーション | 75.3% | 4.54倍 |
| 介護老人福祉施設(特養) | 75.7% | 1.38倍 |
確認日:2026年11月6日(日本看護協会・中央ナースセンター 2024年度登録データ 第2章 求人 表2-5-1・概要 図3より)
常勤の割合と求人倍率は、各施設種類の募集人数全体の値で、日勤のみの常勤求人に限った値ではありません。
夜の当番を外したいなら
入院のないクリニック・デイサービス・健診を候補にして、通える地域の募集を確認します。健診に関心がある場合も、常勤の募集か、正職員の採用かを先に確認すると、希望と違う求人を除けます。
デイサービスと健診の勤務条件は、デイサービスの看護師求人の記事と健診センター・人間ドックの看護師求人の記事で確認できます。
外来で働きたい場合は、クリニックの看護師求人の記事で、病棟から移る際の違いを確認できます。
オンコールを担当できるなら
入院のないクリニックのほかに、訪問看護・特養を候補に加える方法もあります。常勤の割合と合わせて、当番の回数、電話対応だけか、出動もあるかを確認します。
訪問看護を候補に残す場合は、訪問看護の求人の記事で、オンコールと入職後の教育体制を確認できます。特養などの介護施設を候補にする場合は、介護施設の看護師求人の記事で、夜間の連絡体制を確認できます。
保育や企業での看護に関心があるなら
保育所・幼稚園や会社・事業所も、日勤のみの割合が高い区分です。ただし、常勤の割合は半数未満で、求人倍率も1倍未満でした。自分の資格・経験で応募できる募集と、雇用形態を合わせて確認します。企業の健康管理室を候補にする場合は、産業看護師の求人の記事で、資格の条件を確認できます。
職場を決め切れない場合は、夜勤・オンコール・常勤の条件で職場を絞れる比較ページで、自分に必要な条件を選べます。
夜勤だけでなくオンコールも外したいのか、正職員の採用を希望するのか。希望を分けて伝えると、転職サービスで相談する求人の条件が具体的になります。
日勤常勤で、夜の当番も外したい
画像はイメージです日勤のみの求人を見ても
- 日勤のみでも夜の当番が気になる
- 常勤で応募できる職場を絞れない
画像はイメージです希望を伝えて確認できれば
- オンコールなしの募集を確認できる
- 正職員として応募できるか分かる
- 残業や休日の条件を確認できる
知っておきたいこと
- 健診は常勤の募集割合が低い
- 日勤でもオンコールを伴う求人がある
自分の場合は?
- オンコールなしの常勤求人はありますか?
- 残業を含めた退勤時刻は何時ですか?
利用は無料です。紹介される求人や聞ける内容は求人・サービスで異なり、すべてに回答があるとは限りません。
今の病院で日勤のみを相談する方法もある
転職のほかに、今の病院で日勤のみの働き方や外来への異動を相談する方法もあります。
日本看護協会「2025年 病院看護実態調査」では、回答した3,502病院の54.7%が、正職員の看護職員を確保するために「日勤のみ」を導入していました。2025年10月1日時点の状況を尋ねた結果で、選べる職員や部署は病院ごとに違います。
看護師長や看護部には、日勤のみで勤務できる部署、対象になる条件、正職員のまま変更できるかを相談します。外来を希望する場合も、担当する業務と勤務時間、夜間の応援の有無を確認します。
今の病院で変更できる条件を確認したうえで、転職先の条件と比べると、退職するかどうかを判断しやすくなります。
日勤のみの大変さは、勤務時間と相談体制で確認する
夜勤を外した後も、希望する時刻に帰れるか、判断に迷ったときに相談できるかは、職場ごとに確認が必要です。
始業・終業時刻と残業を確認する
宮城県赤十字血液センターが公開している、看護師免許を要する正職員の募集要項では、献血ルームは9:00~17:30です。同じ募集の献血バスには7:00~15:30や11:00~19:30などの勤務があります。いずれも休憩45分を含み、時間外勤務があります。
この募集の勤務時間を、健診やクリニック全体の勤務時間とは考えられません。自分が応募する求人について、早い日の始業時刻と遅い日の終業時刻を確認します。
平日日勤のみを希望する場合は、勤務曜日も別に確認します。ナースセンターの求人登録票でも、勤務形態、勤務曜日、勤務時間、所定労働時間を超える勤務は別々に記入する形です。
土日に休める職場を探す人は、土日休みの看護師の仕事の記事で、休日の欄の読み方を確認できます。
見学では、同じ時間に働く看護職員と相談先を確認する
病棟で同僚に相談しながら進めていた業務を、転職先では誰と分担するのかを確認します。少人数の職場を候補にする場合は、在籍人数だけでなく、同じ時間帯に勤務する人数を質問します。
急性期で複数の看護師と対応してきた人は、急変時の連絡先と応援体制を確認します。療養病棟などから移る人は、経験の少ない処置を誰から教わるかを確認します。2年目やブランクのある人は、単独で担当する前に受けられる指導と、その判断基準を質問します。
自分が続けられるかは、勤務時間だけでなく、担当する業務と勤務条件を合わせて考えます。
日勤常勤の求人票で確認すること
応募する前に、求人票の「日勤のみ」という表示と、ほかの勤務条件を照合します。
- 雇用形態:正職員か、契約期間に定めがあるか
- 夜間の対応:オンコール・当直・夜間の応援があるか
- 勤務時間:始業・終業時刻、休憩、残業の実績
- 休日:土日祝の出勤、希望する曜日を休めるか
- 応募資格:看護師・准看護師の別、必要な経験、入職後の指導
- 配置転換:入職後に部署や担当業務が変わる可能性
「フルタイム」という表示も、正社員とは限りません。ハローワークの「求人情報の見方」では、正社員と同じ就業時間で働く人の募集は、雇用形態にかかわらずフルタイムに含まれます。
夜勤を担当しなくなると、その夜勤に対する手当はなくなります。給与は、今の給与明細の基本給・手当と、転職先の夜勤を含まない月額を比べます。求人票の額面(税金や社会保険料を引く前の額)を、今の手取りと直接比べないことが大切です。月の収入の変化は、夜勤なしの給料・手取りの記事で確認できます。
面接で確認した日勤の条件は、採用時の書面でも照合します。ハローワークは、求人票は雇用契約書ではないと案内しています。入職後も、実際の勤務表や当番が、合意した条件に沿っているかを確認します。
候補の職場と条件を伝えて、日勤常勤の求人を相談する
候補が決まったら、職場名だけでなく、夜間の対応と雇用形態の希望を伝えます。相談の際は、次の5つを伝えると、求人の条件が具体的になります。
- 候補の職場
- オンコールを担当できるか
- 正職員などの雇用形態
- 通勤できる地域と時間
- 経験年数とブランク
あわせて、残業を含む退勤時刻と、自分の経験で応募できる募集かを確認します。
候補の職場に日勤常勤の募集があるか知りたい方は、看護師の転職サービスに登録すると、希望に合う求人探しや、求人票だけでは分からない勤務条件を相談できます。
- レバウェル看護:日勤のみの求人探しと、職場の情報や自分からは聞きにくい条件の確認を相談できます。
- ナースではたらこ:キャリア・アドバイザーに、希望に合う求人探しや医療機関への条件確認を相談できます。
求人の条件は変わるため、応募の前に、求人票と事業所の募集要項で今の条件を確認します。
日勤常勤の募集と夜間の対応を確認する
候補の職場と、オンコールの有無・雇用形態・退勤時刻の希望を伝えると、求人探しと勤務条件の確認を相談できます。
利用は無料です。紹介される求人や聞ける内容は求人・サービスで異なり、すべてに回答があるとは限りません。
候補の職場を2〜3つと譲れない条件を添えて、転職サービスの担当者に日勤常勤の求人の確認を依頼します。